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研究室のこれまで

本研究室(CAT LAB)は、都市交通・ユニバーサルデザイン、そして、交通工学といった専門分野を背景とした都市計画系研究室です。本多義明先生による福井大学 地域・交通計画研究室(RAT LAB)で学んだ寺内義典が、2001年4月より国士舘大学に赴任したことで始まった歴史の浅い研究室です。福井大学において本多先生と同じく教えを受けた川上洋司先生が、本学の都市計画の講師を務めていらっしゃったこともあり、そのご縁をつなぎうけついだことにはじまりがあります。

2007年に工学部の理工学部改組転換時点に、都市システム学科から建築学系建築福祉コースの研究室となりました。その後、建築学系にありつつも、まちづくり学系の計画系研究室の1つとして学生を受け入れてきました。

紆余曲折を経てきている研究室のように思われるかもしれませんが、都市・地域の課題を人の移動・交通の側面からとらえようとしていることに変わりはありません。とくに生活道路とよばれる日常的に人々がなにげなく使う場を、安全に、快適にすることを考えています。

方向

プロジェクト的な取組みを主として、それぞれの地域で生活する人々(例えば住民の皆さん)と、生活を支える人々(例えば行政職員の皆さん)と、その地域の公共的な空間について調査し、その人々の生活をまもり、より良くするために考える活動をしています。

具体的に言えば、小学校の周辺の道路をより安全にしたり、駅前商店街で歩行者や自転車が互いにより気持ちよく使えたり、そういったことをを目指しています。

対象となる公共的な空間の多くは道路です。人や車両の安全と円滑を実現する交通工学や、移動の格差を解消するユニバーサルデザインや、持続可能性や人の健康を考えた移動を実現する交通計画などの専門分野の知恵をいかした取組みが研究室のつよみです。

いっぽうで、地域の課題は地域の数だけちがいますから、調査をします。その結果を、地域の人々と話しあってプロジェクトを進めていくことを大事にしています。専門的な学問を地に足がついたものにしたいと考えています。

この研究室で活動したい学生の皆さんへ

コミュニケーションができる学生、現地調査を進める上で研究室の仲間と協力しあえる学生、1人1テーマの責任感のなかで、自分の能力を高め論文を完成させられる学生を求めています。

卒業論文作成のための能力は、3年ゼミから高めていくよう考えています。地域の人々との関わる経験や、専門的な知識を学ぶ場面を用意してます。

将来は、大学院進学や公務員や計画系コンサルタントへの就職などにより社会に貢献できる人材となることを目指してほしいと考えています。