Building Materials and Construction Lab., Kokushikan University

建築材料施工 位田達哉研究室

国士舘大学理工学部理工学部建築学系

About

温故知新の建築材料施工研究を目指して

 2012年4月に研究室を立ち上げ,2018年度より国士舘大学理工学部建築学系に拠点を移しました。その系譜は内藤多忠博士に端を発し,吉田享二博士,十代田三郎博士,田村恭博士,輿石直幸博士へと連なる早稲田建築を源流とします。

 本研究室では,国士舘建築を設立した十代田三郎博士の代表著作「建築材料一般」,「建築構法一般」,「建築施工一般」を学問領域の3本柱に据え,天然素材や廃材の建材利用の検討や建築改修など,地球環境保全を目的とした研究を中心に取り組んでいます。古典的な建築生産研究にインテリアやインスタレーションなどの制作活動,デジタルファブリケーションや人工現実感を用いたVR建設現場による施工管理学修教材の開発など,アナログとデジタルの双方を使いこなした新しい“ものつくり”のあり方を研究しています。特にエンジニア教育として,課外活動として現場調査や施工実習を取り入れています。建設現場はいわゆる3K職場と呼ばれるもので,近年の若者には敬遠されがちな職種ですが,現場の指揮や工程の管理などプロジェクトマネジメントの基本を学ぶ場所であり,建設技術者としてのキャリアを積むための重要な学修として位置づけています。建築技術者としての本質を理解し,問題発見・解決力を高めるとともに実践力を身に付け,最後までやり遂げる精神を養います。

Research

主要な研究活動

Lecture

開講科目の概要

建築材料・建築構造の導入科目

 まずは難解な計算等を用いることなく,学生たちで構造模型の製作や実験、観察、考察を行うことにより,構造力学や建築構法の知識を持たない学生が建築構造に親しむための演習形式の授業です。

 高学年時に建築構造にかかわる諸問題を算術的に解決していく構造設計や構造力学の履修に備えて好奇心を高め,必要な予備知識を身に付けることに加えて,実験の目的・方法・結果・考察・結論を行う過程を通じて実験レポートの作成方法も学びます。

● 国士舘大学理工学部建築学系 1年生秋期



建築材料に触れて力学的性質を実体験!

 建築物の主要構造材料であるコンクリート,鉄鋼材料および木材に直接触れ,その性質や使用上の諸性能を理解するとともに,建築物の設計・施工・維持保全に対応できる知識を身に付けることを目的として各種の試験を実施します。

 コンクリート,鉄鋼材料および木材を対象として,日本産業規格(JIS)に準じた試験を実施し,規格に適合する材料であることを確認します。それと同時に,実験法,機械器具の取り扱い,計算法などの理解を深めます。

● 国士舘大学理工学部建築学系 2年生春期



建築が施工されるまでの流れを掴む

 建築工事現場で建物を構築する順序に従って個々の施工技術について概説します。施工する上で重要なポイントとなる地盤に関する事項や構造体工事についての具体的技術,手法を重点的に学びます。

 また,ゼネコン・サブコンなど施工者の役割のほか現場監督の仕事についても解説します。

● 国士舘大学理工学部建築学系 2年生秋期



建築工事におけるQCDSEとは?

 建築工事の大規模化・短工期化,要求品質の高度化・複雑化,コストの低減や環境の保全など,従来と比較して建築施工をめぐる条件は厳しくなっています。これらを管理するためには,QCDSEと呼ばれる5要素をこぼれ落とさず管理することが極めて重要です。

 本講義では,Quality(品質),Cost(原価),Delivery(工程・工期),Safety(安全),Environment(環境)のそれぞれ解説します。また,主要な工種におけるQCDSEの考え方を現業と照らし合わせながら概説します。

● 国士舘大学理工学部建築学系 3年生春期



材料・施工を実践的に学ぶ

 建築を造ることに注目すると,単なる知識だけでは不十分で,それらの知識をどのように実践に生かすのかが問われます。

 本演習では,建築性能評価試験の実践,水平・角度・距離・三次元の測量,施工図や矩計図の作成など,建築材料施工に関する内容を実践的に学びます。

● 国士舘大学理工学部建築学系 3年生秋期



現場管理者としての材料設計・工事計画

 建築物の施工に際して各種の計画が立案されます。この施工計画の良否が品質・安全・工事費・工期に多大な影響を及ぼすことになります。そこで,主要な工事の施工計画についてその内容と進め方・要点などを学習します。

 また,実際の建築現場見学を実施することで,現業への理解を深めます。

● 国士舘大学理工学部建築学系 4年生春期(2025年度より再開)



最先端の学びから未知を知る

 大学や建設業で進められている新たな建築プロジェクトや要素技術について理解するとともに,これらの知識の理解を深めるための演習をおこなう。

 先端技術は常に一新されるため一例となるが,他産業の新材料,分析技術や評価方法,ICT,BIM,VRなどのIT技術,ヒト・モノ・コトのマネジメントなど,多岐にわたる技術の修得を通じて,常に変わりゆく産業構造のなかで,未知のものに対応できる本質的な技術者としての能力を培います。

● 国士舘大学大学院工学研究科建設工学専攻 秋期



主要構造材料の特性を体験的に学ぶ

 材料試験に関する知識を積極的に吸収する力を培うとともに,建築の品質管理に携わる建築家や建築技術者の役割を理解し,専門化としての倫理観を培うことを目的とします。

 試験およびデータ整理などを協力して行い,結果の考察やレポート作成を通じて実践的問題を技術報告書にまとめる能力を培います。素材の特徴に関する理解を深めることにより,創造的な空間を提案する能力を培います。

● 早稲田大学創造理工学部建築学科 2年生春学期



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