玉川警察署より感謝状が授与されました

このたび、警視庁玉川警察署「平成6年交通功労者等表彰式」において、私ども研究室に感謝状が授与されました。2010年に二子玉川商店街から、交通安全の相談を受けてから14年間、二子玉川交通浄化推進協議会交通部会を中心とした地域主体の交通安全対策を支援してきました。その活動が認められ、表彰をいただいたものです。

世田谷区立二子玉川小学校の横断歩道の交通安全教室は、信号のない横断歩道において子どもたち自身が安全に横断できる力を身につけることを目的としています。二子玉川小学校、玉川警察署、世田谷区の方々と試行錯誤を続け、ついて6年目の取り組みとなりました。その間に、コロナ禍の中断等もありましたが、啓発動画の作成、横断歩道のうた、さらにダンスの作成と、子どもたちの安全な横断の実現にむけた教室に限らない取り組みへと展開しています。

都内初、地元発意による「ゾーン30」指定を受けることをきっかけに発足した二子玉川交通浄化推進協議会交通部会に参画し、自動車の通過交通問題、自転車ルール・マナー問題、さらに自転車走行空間の問題など、部会を通じて多くの地域の方々、玉川警察署・世田谷区の方々といっしょに取り組みの輪を広げることができました。

この場を借りて、このような活動の場をいただけることに、まず感謝を申し上げます。

私ども研究室は、日常の空間である生活道路・通学路において、自動車・自転車の交通ルールやマナーの改善、交通安全の実現を目指して取り組まれている地域の方々を支援し、皆さんとともに活動して参ります。

修士論文中間(第2回)発表

3名のM2の修論中間発表が行われました。タイトルは下記の通り。

  • 自転車問題を抱える駅周辺商業地区における実態調査と啓発活動(川口詩乃)
  • 英国ロンドンの通学路対策とその周辺施策(鈴木萌々)
  • 無信号横断歩道における譲り運転と横断歩行環境に関する研究(関戸陽輔)

川口さんは、非常に精力的に烏山地区の自転車問題にとりくんできました。修士論文はその集大成です。さらに「地域の力を集める会」の活動にも参加して、地域のお祭りやイベントなどの助っ人としても熱心に活動をしてくれています。

鈴木さんは、日本の通学路問題について、あえて海外調査を実施し、国際的な視点から論じようとするものです。ロンドンを調査対象としましたが、統合的な交通政策と通学路対策の融合や、社会福祉からみた学校周辺地区の取り組みなども調査しています。

関戸さんは、これも問題となっている横断歩道の研究です。学部4年から継続した研究を通じて、さまざまな横断歩道を調査してきた玄人です。事故対策の視点だけでなく、交通の円滑性や横断のしやすさにも視点を広げて議論すべき重要なテーマです。