【建築学系について】
建築学は人間雑学と言われる方がいるように、建築に対する学びは多岐に及びます。建築の専門知識はもちろんのこと、その建築を使う人や関わる人の心理や身体、コミュニティ、土地の気候風土や歴史文化、生業との関わりなどを俯瞰できる広い視野をもつ力も必要です。建築は、人間の生活の根幹を成す「衣・食・住」の一つとして欠かせないものであり、先人たちが暮らしの中で蓄積した知恵と経験を礎にして、多様なニーズに対応できるまでに技術が成熟してきました。
近年は都市部を中心に超高層建築の建設が盛んに進められ、高度な解析技術を駆使して斬新なデザインの建築も誕生しています。一方で歴史的建造物に魅力や価値を見つけ、それを時代にマッチした新たな用途で活用する動きも盛んです。新型コロナウイルス対策を機に定着したオンラインによるコミュニケーションやAI の発展は、人々の空間や時間の使い方、そして思考判断のパラダイムシフトを起こしました。そうした社会の進歩とは関係なく、我々は自然の脅威に曝され続け、未曽有の災害が頻発しています。個人の価値や要求、その対応技術、社会・自然環境などのそれぞれがとても多様化し、成熟は混沌とする社会をつくりました。我々の暮らしを取り巻く環境は、これからも日々変化し、新たな課題が生まれていくことでしょう。このような時代を担う建築技術者には、氾濫する情報を紡いで解決していく高度な判断とバランス感覚が求められています。そのためには、関係する人々と良好に協力・連携していく力も必要となるでしょう。
そうした社会の求めに対応するため、建築学系では、「感動を与える想像力に富む建築の設計」「環境と共生した安全で持続可能な建築の技術」「誰もが心地よいユニバーサルな居住環境の計画」をキーワードに、専門領域としてデザイン計画系、建築構造・地震防災系、材料・生産系、環境・設備系、建築福祉・医療系の科目を設置しています。1 年次、2年次では基礎的な知識、技術を身に着けるため、全ての専門領域の基礎を学ぶ必要があります。また、視野を広くするため、全学共通教育科目や外国語といった一般教養についても学んでいきます。それらの基礎知識、技術をベースに、3 年次、4 年次には、「建築・都市デザインコース」「建築総合技術・サステナブルコース」「建築福祉・医療コース」を選択し、それぞれの専門性を深めていきます。そして、研究環境を整えた大学院も設置し、次代を担う建築技術者として専門をさらに研鑽することを推奨しています。
建築学系での学びや体験を通じて、知識・技術の習得とともに、幅広い視野を持って建築に興味を持ち、建築を学ぶことの素晴らしさや面白さを感じ取って下さい。
【教員について (2024年度)】
専任教員は、9名です。
教授 | 教授 | 教授 |
田中 千歳 | 寺内 義典 | 原 英嗣 |
建築福祉・医療 | 都市計画・建築福祉 | 環境・設備工学 |
教員情報(大学) | 寺内研究室サイト | 教員情報(大学) |
教授 | 教授 | 准教授 |
南 泰裕 | 横内 基 | 朝吹香菜子 |
建築デザイン、計画 | 建築構造 | 建築生産・建築構法 |
南研究室サイト | 横内研究室サイト | 教員情報(大学) |
准教授 | 准教授 | 准教授 |
位田 達哉 | 大井 鉄也 | 小久保 彰 |
建築材料・建築施工 | 建築デザイン・建築再生 | 建築構造・教育工学 |
位田研究室サイト | 大井研究室サイト | 教員情報(大学) |
【非常勤講師について】
(担当授業時間のみ在校・2024年度・大学院含む)
| 設計 | 石川 亮 岩澤 拓海 植 美雪 杉山 久哉 鈴木 岳彦 蔵楽 友美 高階 澄人 玉田 誠 花摘 知祐 檜垣 幸志 前田 圭介 守谷 僚泰 山野辺 淳平 渡邉 圭
| 再生・設計 | 坂本 匡史
| デザイン | 佐藤 圭一
| 日本建築史 | 佐藤 桂
| 西洋建築史 | 川津 彩可
| 近代建築論 | 山中 章江
| インテリア | 川口とし子
| 都市デザイン | 土橋 悟
| CAD | 蟻川 佑太
| 環境・設備 | 上野 貴広 渡辺 忍 橘 雅哉
| 法規 | 加藤 永
| 建築福祉 | 村井 エリ
| 積算 | 藪下 明博
【研修旅行について】
下記の見学研修旅行を実施しています。
・「1年生対象 研修旅行」:1年生を対象に指向教育の一貫として見学会を開催します。
・「古建築見学研修旅行」:主として2年生を対象に、日本建築史A・Bの授業と並行して、歴史的建造物、集落、遺跡、関連する研究機関等を実地に見学します。
・「海外研修旅行」:アメリカ・ヨーロッパ・アジア地域等の海外研修旅行を随時行い、海外の建築物を通して異文化を理解すると共に国際感覚を養うことを目的とします。
以上のほかに、各授業・ゼミナールなどで、学外研修を随時行っています。
【講演会について】
講演会を(原則として)毎年度行っています。内容は建築の学術の範囲にとどまらず、広く文化全般にわたるものです。
過去に行なわれた主な講演会はこちら。
【Super Jury(学生優秀作品公開設計講評会)】
2年~4年次の「設計スタジオ」および卒業計画・大学院の設計授業で制作された作品を、春期・秋期末にゲストを招待して合同講評会を行っています。
過去に行なわれた主なSuper Jury(学生優秀作品公開設計講評会)はこちら。
【建築学系教員・OB・学生作品展について】
専任教員・非常勤講師・OB・在学生による作品展示会です。
過去に行なわれた主な建築学系教員・OB・学生作品展はこちら。
【設計作品等の展示会への出展】
卒業設計や「設計演習1b」の住宅課題の優秀作品を各団体へ出展しています。
また、コンペティションやワークショップなどに参加しています。
過去の出展、参加はこちら。
【表彰について】
卒業時や各行事で、優秀者へ表彰しています。
詳しくは、こちら。
【資格について】
・卒業後に取得できる主な資格
一級建築士、二級建築士、施工管理技術検定(1級・2級)、インテリアプランナーなど
(※注 実務経験が免除・短縮される資格を含みます。)
・在学中に取得できる主な資格
建築積算士補
【就職・進学について】
総合建設業、専門工事業、住宅産業、建材メーカー、設計事務所、公務員、教員など多岐に渡っています。
大学院へも卒業生の1割前後と安定して進学しています。