「国士舘大学 高校生建築アイデアコンテスト2024」への多数のご応募、ありがとうございました。
審査結果は、下記のとおりです。
なお、授賞式は、11月3日(日)の学園祭(楓門祭)時に開催を予定しております。
入賞された皆様には、高校の先生宛て(個人で応募された方にはその住所)に詳細なご案内を郵送いたしますのでお受け取り下さい。
参加いただいた方全員の今後のご活躍とご健勝をお祈りいたします。
ありがとうございました。
受賞作品は下記の通りです。
◆優秀賞「森の中のヒミツ」
◆準優秀賞「スマいく~緑を育て・生命と共に暮らす住まい~」」
◆佳作「自然の深みに住まう」
◆佳作「巣み家」
◆佳作「軌跡の家」
審査員コメント
今回は、「生き物としての家」というテーマで、34作品の応募がありました。応募された皆様に感謝申し上げます。
本課題では、家を「生き物」としてとらえた時、それは建築としてどんな姿をしているのか、あるいはさまざまな生き物にとってどんな機能を有しているのかを問うものでした。世界には百万種を超える生物が存在するといわれ人間はその一つでしかないのに、地球上では人間中心の世界を形成してきましたが、改めて家を生き物としてとらえ人以外の生物との共存に目を向けることで、本来の意味での持続可能な社会をつくる契機を探るものでありました。こうした中、さまざまな独創的な視点での提案がありましたが、その中でも再び人間生活と自然とを積極的に結びつけてよりよい生き方が創造できている案が評価されました。
優秀賞の「森の中のヒミツ」は、住宅を自然物に組み込み人以外の生き物との共存を図りつつ、さらに人工物に人間の感情である喜怒哀楽の空間を設えることで、住人が自然界で暮らす上での有機・無機の絶妙なバランスを楽しむというユニークな提案が評価されました。また、準優秀賞の「スマいく~緑を育て・生命と共に暮らす住まい~」は、年始に起こった能登半島地震の際にビニールハウスを避難生活の場とする人々と、ビニールゴミを外皮の一部として覆う巣を棲家とする鳥を同時期に観察し、人間と人以外の生物とが自然災害に対して同様の工夫で対応していることからヒントを得て、多様な生物が共存し得る住宅の可能性を模索した点で評価されました。佳作の「自然の深みに住まう」、「巣み家」、「軌跡の家」は、どれも人間と人以外の生物との共存を図るものであったが、上位2作品と比較して住空間と周辺環境との関わりにおいて新たな関係性が示せていなかった点が評価を分けたと思います。
今回、参加してくださった皆様の将来のご活躍に期待しています。また、ご多忙の中ご指導に当たられた先生方に感謝申し上げます。
このコンテストの応募案内は、こちら(「2024年 高校生建築アイデアコンテストについて」2023.04.24)へ。