2025年度「高校生建築アイデアコンテスト」結果について

国士舘大学理工学部理工学科建築学系主催「高校生建築アイデアコンテスト2025」へのご応募ありがとうございました。
審査結果は以下のとおりです。

なお、受賞式は11月2日(日)の学園祭(楓門祭)時に開催を予定しております。

入賞された皆様におかれましては、高校の先生宛(個人で応募された方にはその住所)に詳細なご案内を郵送いたしますのでお受け取りください。

参加いただいた方全員の今後のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。


【受賞作品】
■優秀賞「共に生きる 自然に合わせた家」

■準優秀賞「Fractal Leaves」

■佳作「湯と緑が繋げる二つの暮らし」

 

審査員コメント
「INASU/往なす家」の「いなす」は「往なす」「去なす」とも表記され、「うまくかわす」「無理に対立せず、柔軟に受け入れてやり過ごす」という意味があります。近年、「往なす」ものの代表として、自然災害や少子高齢化などがあげられる現代、私たちはそれらと真摯に向き合い、対話しなければならない時代とも言えるでしょう。そうした課題に対し、建築がどのように応えうるのか、私たちは常に模索を続けています。多様な意味を持つ「往なす」家に求めるのは、強く対抗するのではなく、環境や状況に柔軟に対応し、調和しながら無理なく快適で豊かな暮らしができるための糸口で、今回はそれを問うものでした。
応募作品は、さまざまな視点からユニークで独創的なものが9作品もあり、どの作品も素晴らしい提案でした。それぞれの提案からは、日常に寄り添うまなざしや、未来に対する希望が感じられ、非常に意義深い選考となりました。それらの中でも、特に優秀賞の「共に生きる 自然に合わせた家」は、傾斜のある自然豊かな場所に立地する家で、自然災害を往なし、そらすことを目的とした家族が暮らす家でした。とりわけ、周囲の自然と斜面地とを合わせた屋根の表現は目を惹きつけ、高く評価されました。準優秀賞の「Fractal Leaves」は、近年問題になっている温熱環境に焦点を合わせ、屋根に特徴を持たせて柔軟に受け入れてやり過ごしている、ユニークな家の提案が評価されました。佳作の「湯と緑が繋げる二つの暮らし」は、テーマの通り、2世代居住者が湯(温泉)と緑(庭園)を通して日々の暮らしで交流するイメージの家で、その思いが丁寧な作品作りに表現され、評価が集まりました。
今回、参加してくださった皆さまの将来のご活躍に期待しています。また、ご多忙の中ご指導に当たられた先生方に感謝申し上げます。

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